原文の"I suppose you think you're harder to get past than a pack of enchantments!"を 試訳すると「どうやらあなたがたは、魔法のしかけを束にしたものより、 自分達の方が頼もしいと思っているようですね!」って感じかな。 携帯版ではさすがに訂正入ってたけど、「何度言ったらわかるんです」という創作部分と 魔方陣(悪魔とか召還する図のことだよね)という不適切な訳語がそのままだったと思う。
a pack of enchantments=「魔法のしかけ(守り)を束にした物」は もちろんマクゴ先生の巨大チェスやスネイプの毒薬パズルなど 賢者の石を守るための侵入者よけの魔法群のこと。 それを「魔方陣」というのは、どう考えても立派な間違い。 ハリポタには召還魔法出たこと無いけどそれとは関係なく酷いよ。
Next second, Quirrell came hurrying out of the classroom straightening his turban. He was pale and looked as though he was about to cry. He strode out of sight; Harry didn't think Quirrell had even noticed him. He waited until Quirrell's footsteps had disappeared, then peered into the classroom. It was empty, but a door stood ajar at the other end. Harry was halfway toward it before he remembered what he'd promised himself about not meddling.
All the same, he'd have gambled twelve Sorcerer's Stones that Snape had just left the room, and from what Harry had just heard, Snape would be walking with a new spring in his step -- Quirrell seemed to have given in at last.
Harry went back to the library, where Hermione was testing Ron on Astronomy. Harry told them what he'd heard.
All the same, he'd have gambled twelve Sorcerer's Stones that Snape had just left the room, 『こうなったら乗りかかった船だ。たった今このドアから出て行ったのはスネイプに違いない。 賢者の石を一ダース賭けたっていい。』15章361ページ
"All the same"を『こうなったら乗りかかった船だ』と訳したのが間違いの元だな。 これは「いずれにせよ同じ事だ」という意味だから、「出て行ったのはスネイプだと わかってるので、わざわざ追わなくても同じ事だ」という文意と解釈すべきだろう。
コレの前の"Harry was halfway toward it before he remembered what he'd promised himself〜. の訳し方も問題。 ここは「×決心を思い出す前に、ドアの方に進んでいた」ではなく、 「ドアの方に進んだところで、決心を思い出した」と訳せばいいと思う。 翻訳の基本のひとつで、こういうときはbeforをwhenみたいに訳すんだよね。
>>298 大体そういうことだけど、一応原文(米語版)を引用しておく: They had stepped directly into a tiny sitting room, which had the feeling of a dark, padded cell. The walls were completely covered in books, most of them bound in old black or brown leather;
amazonのレビューにロンのセーターのmaroonというのは 実は「栗色」じゃないとあり、本当かと思って検索してみた。 http://www.stmarysnewry.com/?tabindex=11&tabid=737 北アイルランドにある女子校 ・Maroon pleated skirt ・Maroon jumper ・Maroon socks/tights ・Maroon blazer with school crest ・Maroon cagoule with school crest is available 制服はほとんどMAROOOOOOON!
>>623 >he must abandon for ever the illusion he ought to have lost at age of one: that the shelter of a parents arms means that nothing could hurt him.
ought to have lost at age of oneは、「一歳のとき失ったはず」だろう。常考 「一歳のときにすでに捨てるべきだった」は、ヒドイな。 保護者に守られていれば大丈夫という幻想は1歳のときに失ったはずだが ダンブルドアが生きているうちはまだ子供として守られていた。 そのような甘えを永遠に捨てるときがきたということだろう。
>he must abandon for ever the illusion he ought to have lost at age of one: that the shelter of a parents arms means that nothing could hurt him.
自然な日本語の文にするのが難しい箇所だが、 he must abandon for ever=永遠に諦めなければならない =1歳で失ったillusionはもう戻らないと悟らなければならない、と考えて・・ 『保護者の頼もしい腕がすべての危険から自分を守ってくれる―― そんな儚い期待は1歳のときに失ったはずだ。もう永遠に取り戻せない。』 なんてどうかな。
>>631 それだと一度奪われたものを捨てる?ということになって少しわかりにくいかな。 なんとなく訳すとそうなるのがこの文章の難しさだね。 for ever(永遠に)、ought to have(はずだった)、parents(保護者、両親)という原文の 言葉やニュアンスも大事にしたい。そこをフォローすると、
There was undisguised greed in his thin face as he watched the younger of the two girls swinging higher and higher than her sister. ‘Lily, don't do it !’shrieked the elder of the two. (UK版ハードカバーP532)
34章でヴォルが最後に「The boy who lived.」って言ってた部分が「生き残った男の子」になってたね。 あそこだけは「生きていた男の子」みたいに訳すべきだと俺は思ってたんだけど、 みんなはどう思ってるの? 俺はあんまり自信無いんで… あと三人兄弟の「Death」って「死神」のことだよね? 「死」だとハリーじゃなくても聞き返してしまいそうな
>>741 「The Boy Who Lived」は固有名詞的に使われているから(それこそキャッチフレーズ)、 「生き残った男の子」でも「不死身の子」でもふさわしい名前に訳せ、と思うけど、 「The boy who lived」は、固有名詞じゃなくて普通の、文字通りの意味だと思う。 あの場面は、ヴォルが今まさにハリーを殺そうとしてる場面なので、 ヴォルが「生き残った」的なことを言うのは不自然だと思った。 あれは、今まで生きてきた(けど今死ぬ)男の子、っていう意味だと俺は解釈してた。 俺の場合、思い違いってことも結構あるから、突っ込み頼む
>>742 うーむ。そういう意味か。 たしかにヴォルは"The boy who lived"といってる。 大文字使ったニックネーム的な"The Boy Who Lived"とは違うっぽいけど 一応ニックネームのニュアンスも含めた上でいってると思う。 つまりここは、"lived"が「生き残った」と「生きていた」 ふたつの解釈ができることでなりたつ不気味で微妙なシャレだから 日本語訳で再現するのは非常に難しいかもね。 あえていうなら「一度は生き残った男の子」みたいにするとかね。 ちょっと意味深なセリフにすればよかったというところじゃないかな。
ハリー・ポッターシリーズ第7巻 「Harry Potter and the Deathly Hallows」の原書が、2007年7月21日(英国夏時間0:01)に発売されましたが、原著作者に無断で、その翻訳をインターネット上で公表するなどといった行為は、原著作者の著作権を侵害する行為となりますので、ご注意下さい。 そのような行為に気づかれた方は postmail@sayzansha.com まで お知らせください。